その地に着いた時から、地獄が始まった―。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。

ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。

在日米軍基地で発生した未曾有の惨事。

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと―。

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。

闇に身を潜め続ける犯人。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。

逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、 軍需工場の関係者が次々と毒殺される。

2026年、京都で大暴動が起きる。「京都暴動=キョート・ライオット」だ。

カンボジアの地を彷徨う日本人少年は、現地のストリートチルドレンに拾われた。

及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。

第12回大藪春彦賞 第27回日本冒険小説協会大賞 エンタテインメント文学賞をダブル受賞。

福井県西端の新興港湾都市・海市。

1989年、日本の喧騒を逃れ、ピアノに打ち込むために東ドイツに渡った眞山柊史。

VS帝国陸軍1000人 たった二人の六日間戦争 小曽根百合――実業家・水野寛蔵の下、幣原機関で訓練を受け、十六歳で実地任務に投入。

偽造紙幣“スーパーK”の運び屋と目される北朝鮮工作員が日本に入国した。

日系ブラジル人マーリオ。反対する祖父を殴り倒して出稼ぎにきた日本。

殺すだけでなく、その人物の生きて来た痕跡までも消してしまう「消し屋」。

わしは、そのとき、蒼い炎を初めて見た。人を殺した者は蒼火を背負うというぞ―。

どの藩の経済も傾いてきた寛延三年、藩札掛となった奥脇抄一郎は命を賭すにたる御勤めと確信。

残月の郎次―昼は廻船問屋の番頭、夜は裏金融を牛耳る儀平一味の大幹部。

ひょんなことからやくざの組事務所に出入りすることになった大学生の亮。そこは個性豊かな面々がとぐろをまく強烈な世界だった。

強い殺人願望を抱く高校生。かつて残虐な連続強姦事件を起こした鬼畜。

俺、28歳。金もなけりゃ、女もいない。

凄絶なミステリー 類（たぐ）い希（まれ）な恋愛小説 第9回　大藪春彦賞受賞作 26年前の捜査資料と、中央通信の道平（みちひら）記者は対面した。

昭和44年、筑豊。主要産業の炭鉱が衰退するなか、荒々しい気質だけは健在だった。